【新着レポート】高カリウム血症患者におけるカリウム吸着薬の処方実態
2023/06/14
高カリウム血症患者におけるカリウム吸着薬の処方実態
https://pv.eucalia.jp/data/625/
SZCの発売を契機に高カリウム血症におけるカリウム吸着薬の選択の幅が広がっていることを、ユカリアの電子カルテデータベースを用いて分析したレポート。
SZCは2020年5月の発売直後から処方が始まり、2021年6月の長期処方解禁以降、徐々に処方数を伸ばしていることが分かる。
性別・年齢ごとの処方状況を見ると、性別ではCPSとSZCは男性、SPSは女性への処方割合が高い。
年齢別では、いずれも75歳以上への処方が多い。
カリウム吸着薬の処方前検査値を見ると、SZC発売後では、発売前と比較してより幅広い患者層に処方が行われている。
また、SZCはeGFRが低く、Kが高い層に多く処方されている。
カリウム吸着薬処方時のRAS阻害薬(MRAを含む)の処方の有無別にみると、SZC発売後はRAS阻害薬の処方がある患者へのカリウム吸着薬処方の処方数、割合は増加している。
RAS阻害薬の処方があった中で、カリウム吸着薬処方30日後以降のRAS阻害薬の処方の有無(RAS阻害薬の処方継続の有無)を見ると、同様にSZC発売後は30日後以降において処方件数、割合ともに増加している。
このことから、SZC発売により、カリウム吸着薬を処方してもRAS阻害薬の併用を継続するという選択事例が増えていることが見てとれる。